卵やダニなどなんらかのアレルゲンが侵入し、アレルギー反応によってヒスタミンなどの炎症物質が放出されると、気管支粘膜が腫れたり分泌物がふえたりする影響で、空気の通り道が狭くなります。
その結果、ぜんそく発作とよばれる呼吸困難が生じることがあります。
ぜんそく持ちの方は発作を避けるようとするあまり、生活全般に対して消極的になり、それが症状を温存させる一因になります。
発作を恐れるあまり内向的にならず、ふだんからストレスをできるだけためないようにすることが、結果として発作の予防につながります。
そのためにもアロマテラピーを暮らしに生かしていきましょう。
気管支ぜんそくには、ユーカリラジアタ、ユーカリグロブロス、ラベンダー、ローズマリーシネオールなどがお勧めです。
ユーカリ類やローズマリーシネオールに含まれる1.8シネオールは、ムチン(気管支粘膜を保護する物質)を含むため、去痰作用(たんを出しやすくする作用)があると言われ、痰を伴う咳にいいでしょう。
また、ラベンダーは胸部粘膜の鎮静を促す作用、ローズマリーシネオールには気管支粘膜の修復作用やだるさを解消する神経作用があると言われています。
以上にあげた精油に、抗アレルギー作用が期待できるカモミールローマンを加えるとぜんそく発作をおさえる効果が高まるとされています。
また、子どもの気管支ぜんそくの場合は注意が必要になります。
1.8シネオールが気管支を刺激する恐れがあるからです。
子どもの気管支ぜんそくには、医師と相談の上、専門家のアドバイスのもとに行うようにしてください。